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ローカル市場でも電子マネー?ここまできたかキャッシュレス化!

中国では電子マネーの使用が一般的になってきており、現金の使用率がどんどんと低下してきています。

中国東部にある都市、杭州では約900万人がスマートフォンで支払いを決済しています。この地域では”お金”より”スマートフォン”の優先順位が高くなっているのが実情です。

 

現在、世界で最大のキャッシュレス都市は、中国で最も利用者数が多い電子マネーの「アリペイ」を開発した「アリババ」の本社がある中国杭州です。

中国の電子マネーを使ったオンライン決済額は年間16兆ドルにものぼり、このオンライン決済を支配している企業は”アリババ”と”テンセント”という企業です。

”アリババ”が運営するオンラインプラットフォーム”アリペイ”は、中国年間決済額の54%を占めており、”テンセント”が運営する”WeChatPay”は40%を占めています。

利用者数は、”アリペイ”が全世界で8億7,000万人のユーザがおり、そのうち5億2,000万人が中国のユーザーです。一方、”WeChat”アプリは、日本の”LINE”のようなコミュニケーションアプリとして中国全土で使われており、ユーザー数は10億4,000万人にものぼります。

中国の街を歩いていると、”アリペイ使えます”という青いサインと、”WeChatPay使えます”という緑のサインをいたるところで見かけます。

 

オンライン決済のメリット

驚くことに杭州では、道端で伝統的な漢方などを売っている屋台や、ローカルフード屋台などでもスマートフォンでオンライン決済ができてしまいます。観光客に人気のナイトマーケットでもオンライン決済が可能です。このオンライン決済では商店側は偽札防止になり、店舗内に現金を置いておく必要がありません。お客側は現金を持ち歩くリスクがなくなるため、とても便利なサービスとして受け入れられています。

実際に先日発生した強盗事件では、店舗に現金がなく被害額は500元のみでした。

現在、杭州のナイトマーケット担当者は、マーケットの全ての店舗がオンライン決済にする目標を掲げています。

杭州のKFC(ケンタッキーフライドチキン)では独創的なオンライン決済システムが利用されています。そのシステムは”Smile to pay”と言われており、レジで笑顔を見せることで、レジの顔認証システムが判別して料金が支払われるサービスです。

 

野菜市場でもキャッシュレス!

杭州の野菜市場でもオンライン決済が可能です。現在では80%以上のお客さんがスマートフォンで支払いをしていくといいます。まだ数人は現金主義者が残っているようですが。

魚市場でも同様にオンライン決済ができます。こうした市場では、以前から偽札が出回ることが多かったのですが、オンライン決済の普及により、偽札かどうか確認する作業をしなくてもいいため、他の作業に専念できるようになったり、売上金を銀行に預けに行く手間がなくなり、時間の節約になっていると市場の方々はおっしゃっています。

 

お年寄りの使用率も高い!

スマートフォンでのオンライン決済は若者が使用するものだと思われていませんか?現在ではオンライン決済の利用は高齢者にも広がりを見せています。

しかし、老眼のため決済金額を間違えて入力してしまうケースも増えてきているそうです。こういった決済金額を間違えてしまうケースのために、店側から簡単に返金をできるシステムが採用されており、ますます便利に進化しています。

金融機関もオンライン決済に注目しており、オンライン決済を店舗に導入することを条件に融資をしている金融機関さえあります。この金融機関はAnt Financialといい、融資前にオンライン決済を導入して膨大な顧客情報や商品データから信用度を割り出しています。

オンライン決済を推奨しているFintech社では、オンライン決済の利用者への割引や特典などを用意して、利用者数を増やそうとしています。その特典の中には、一定の利用額で、病院への通院無料券などがもらえるそうです。また、年配の利用者を増やすために、使い方を教えるスタッフを高齢の利用者に派遣しています。

交通網にもオンライン決済の普及を

杭州では2年前にバス8,000台にオンライン決済サービスを導入しました。バスカードを持っていない人でも、オンライン決済サービスを使いキャッシュレスでバスに乗ることができ、バスの運行がスムーズに進むようになり交通事情にも一役買っています。

若者のオンライン決済サービス実情

現在の中国の若者はめったに現金を使用しません。公共交通機関、タクシー、映画のチケットや携帯代金の支払いなどの全ての支払をスマートフォンのオンライン決済で行います。驚いたことに、大学の学費でさえもスマートフォンで支払いができます。

しかし、やはりスマートフォンを使っているため機械的なエラーも生じてしまいます。その場合は現金で決済する必要があります。中国のホテルでは、スマートフォンでのオンライン決済が利用できますが、エラーが起こったときのために、現金のデポジットを要求してきます。

 

中国から現金は消えるのか?

杭州や上海などのキャッシュレス都市では現金の流通は少なくなってきていますが、中国は13億人が暮らす国です。誰もがスマートフォンを持ち、アプリを使って支払いを出来るわけではありません。中国でのキャッシュレス化は今後も進んでいくと思われますが、中国から現金がなくなることはないでしょう。

(Souse The nation)